京都御苑
京都御苑 春の花々 2021年初春のお花見
1月上旬から3月中旬にかけ初春のお花見を楽しめるのが国民公園の京都御苑です。
京都御所を囲む周囲約4kmの広大な敷地は自然が豊富で様々な植物を見ることができ、
ロウバイ、梅、桃、初春の花々を愛でることができるおすすめのスポットです。
アクセス抜群の洛中エリアの街中にありますが、一歩足を踏み入れると都会の喧騒を忘れさせてくれるような都会のオアシスが広がっています。四季折々の自然を肌で感じられ、耳を澄ませば鳥のさえずりが心地良く、
初春のお花見におすすめのスポットです。
ソシンロウバイ(素心蝋梅)
こちらはソシンロウバイ(素心蝋梅)です。
京都御苑南側の宗像神社の北側辺りで見ることができ、
御苑では初春の一番早くに咲く花といわれ1月初旬に咲き始め、
1月下旬に満開を迎えます。
ソシンロウバイとロウバイは種類が違うんです。
見分け方はソシンロウバイは花全体が黄色なのに対して、
ロウバイは真ん中が赤みがかっているのが特徴です。
ロウバイは京都御苑北側の児童公園付近で見ることができます。
違いを観察してみるのも面白いですね!
梅林
御苑東側にある梅林は約200本の梅の木があり、
早くは1月上旬から咲き始めピンクや白など様々な梅の花を楽しめます。
山茶花・椿
京都御苑内には椿(ツバキ)や山茶花(サザンカ)が植えられています。
どちらも見た目が本当によく似ているため、見分けるのは難しいです。
見分け方
花が咲いている場合
ツバキ:花が散るときは花丸ごと落ちる
サザンカ:花びら1枚づつ落ちる
しかし、寒椿は花びらが一枚づつ散るので見分けが難しい品種です。
花が咲く時期
ツバキ:一般的に12月頃~4月頃
サザンカ:一般的に10月~2月頃
種類によっても咲く時期が違い、
開花期間も重なるため簡単な見分け方ではなさそうですね。
葉の形や質感で判別する方法もありますが、ツバキやサザンカには
茶毒蛾(チャドクガ)という毒を持った毛虫がついていることがあり、
触れると酷い皮膚炎になることから、葉での見分け方はおすすめできません。
環境省ホームページに植物の場所が載っている散策マップがあるので
そちらを参考にしながら植物観察すると楽しいですよ。
リンク:京都御苑 散策マップ – 環境省
桃林
御苑西側、梅林の隣に位置する桃林は今年2021年1月下旬ではまだ早く咲いている桃の花は見られませんでした。
梅の時期が終わる頃3月中旬から4月上旬にかけて見られるので、もう少しですね。
梅とメジロ
ことわざ梅にウグイスならぬ、梅にメジロが梅林で観察できました。取り合わせのよい二つのもののたとえとして「梅に鶯(うぐいす)」ということわざがありますが、梅とメジロもとても可憐で美しいですよ。
木々を観察していると、どのメジロも2羽で行動していることが多く、仲良く楽しそうに蜜を吸っているメジロを見ていると癒されます。
ナツミカン
京都御苑南側、堺町御門からすぐ鷹司邸跡の近くにナツミカンの木があり沢山の身が生っていました。ナツミカンは夏ダイダイという別名もあり、秋に実をつけ晩秋には色づきますが、
春先までは酸味が強く食用には向かなく、そのまま冬越を越し、翌年の4 – 5月頃に食べ頃を迎えるそうです。(※京都御苑内の動植物は採取禁止です)
紅白梅
御苑でひと際目を引く紅梅と白梅の木は宗像神社北側にあります。
同時に満開を迎え、華やかに咲き誇る紅白の競演に訪れる人々の足を留め魅了しています。
センダン
御苑内、京都御所清所門の向かい側にある大木はセンダンの木です。
ちょうどこの時期、多くの果実をつけていました。センダン科は世界では700種類以上あるそうですが、日本にあるセンダンは1種類のみだそう。
センダンの果実は漢方薬として、苦楝子(くれんし)、川楝子(せんれんし)という名前で、ひび、あかぎれ、しもやけの外用薬や、整腸薬、鎮痛剤として煎じて内服薬として使われ、樹皮は苦楝皮(クレンピ)と称し煎じ、回虫、ギョウ虫、条虫駆除にを虫下しとして服用するそうです。
京都御苑について
京都御苑は入場料無料でいつでも自由に出入りできます。
休憩所などもあり、ゆっくりと過ごすことができます。
現在新型コロナウイルスの影響でレストランなど一部施設は休業中とのことです。詳細は公式ページにてご確認ください。
リンク:一般財団法人国民公園協会 京都御苑
アクセス
【電車】地下鉄烏丸線「丸太町駅」または「今出川駅」下車徒歩約5分
【バス】市バス「府立医大病院前」下車徒歩約7分
【駐車場】有料駐車場2カ所あり
(西側:中立売駐車場 / 東側:清和院駐車場)
住所:京都府京都市上京区京都御苑3
情報更新日時:2021年1月27日