鞍馬・貴船コース

鞍馬・貴船を巡る洛北コース

京都の洛北エリア 鞍馬山から貴船を巡るコースをご案内します。

京都での最強のパワースポットとも言われている鞍馬山から貴船への山越えハイキングコースです。

鞍馬山は京都市左京区の鞍馬という場所にあり、鞍馬山全体が鞍馬寺の敷地。
650年前に金星から使者が降りたったとされ、源義経(牛若丸)が 天狗と出会って修行したと伝えられる山なんです!
ハイキングをしながら鞍馬山とゆかりのある源義経の史跡めぐりもできますよ♪

鞍馬寺へは京都駅からのアクセスはこちら。

【乗り換え2回】 JR奈良線 「京都駅」 奈良・城陽方面行き乗車

「東福寺駅」下車 徒歩1分 ※改札を出た後は京阪電車に駅構内で繋がっています。

京阪電車 「東福寺駅」出町柳方面行きに乗車

終点「出町柳駅」下車

叡山電鉄 「出町柳駅」鞍馬線乗車

終点「鞍馬駅」下車

【乗り換え1回】 地下鉄 烏丸線「京都駅」国際会館方面行き乗車

「今出川駅」下車     徒歩約10~15分

叡山電鉄 「出町柳」鞍馬線 乗車

終点「鞍馬駅」下車

それでは、鞍馬山(鞍馬寺)へ向かいましょう!

今回は京阪電車【出町柳駅】で叡山電車に乗り換えて【鞍馬駅】へ向かいました。
叡山電車は洛北(比叡山・貴船・鞍馬)へ観光するのに便利な電車。
出町柳から鞍馬へ向かう途中の市原駅~二ノ瀬駅間はもみじのトンネルがあり 電車の速度が落ちゆっくり眺められるんです♪
春夏は青もみじ、秋には紅葉と季節によって様々な景色を楽しめますよ。

出町柳駅での乗り継ぎは直結のためとても便利。  今回乗った電車がこちら。
叡山電車ではこちらの車体以外にも景色をゆったり眺められる窓の大きい観光電車もあるんですよ。
さあ、乗りましょう!

 今回訪れたのは5月下旬で新緑が大変美しい時期。

初夏のハイキングにおすすめの時間帯は太陽の上がる前、午前中の早い時間からがおすすめです。
マイナスイオンたっぷりの朝のひんやりとした空気がとても心地良いですよ♪ ハイキング初心者向けのコースですが、
アップダウンがそれなりにある山道のため 歩いているうちに暑くなりますので、 熱中症防止のため水分補給を忘れないようにしてくださいね。
服装や靴はハイキングに適した歩きやすいスニーカーや登山靴などで歩かれるのが良いですよ。
所要時間はハイキングやトレッキング慣れしている方で1時間~1時間半前後、
ハイキング初心者の方でゆっくりペースで3時間前後くらいかと思います。 鞍馬駅に到着!

 鞍馬駅前には休日ということもあって多くのハイキングに向かうグループの方達が集合していました。
皆さんストックや登山靴を履いての登山装備の感じでした。
私はというとスニーカーと動きやすい服と、 ハイキンググループの方達と比べると 全然重装備ではないので内心ドキドキでしたが、
まぁ何とかなるでしょと出発! 鞍馬駅の前には大きな天狗様がお出迎え。
インパクト大です! 鞍馬山には天狗が住んでるともいわれているそう。

鞍馬寺の受付所のある仁王門へは鞍馬駅から歩いて5分くらいの距離にあります。

鞍馬寺

こちらが鞍馬寺の仁王門です。 鞍馬寺(くらまでら)は西暦770年に奈良の唐招提寺を開いた鑑真和上の高弟の鑑禎上人が 毘沙門天をお祀りしたのがはじまりといわれ、
796年に藤原伊勢人が堂塔伽藍を整えて千手観世音を祀り鞍馬寺と名乗るようになったそう。
1200年という深い歴史と天狗伝説、パワースポットということもあって神聖な雰囲気が感じられました。

仁王門をくぐると受付があり、そちらで愛山費300円を支払い入山します。
鞍馬山の山頂へは徒歩以外にケーブルカーもあるので気軽に行くことができます。
ですが、全く歩かないでいいというわけではなく、 ケーブルカーを降りた後に結構きつい登り階段がありますのでご注意くださいね。
体力や足に自信のある方、ハイキングが好きな方はゆっくり歩いて行かれるのも良いですね。
今回は鞍馬山から貴船への山越えコースをご紹介します。 (※ 貴船への山越えはケーブルカーを降りた後に歩かないと行けません)
受付を過ぎると静かに観音様が迎えてくれます。

仁王門の裏手にケーブルカー乗り場のケーブル山門駅の普明殿があります。
ケーブルカーに乗られる方はこちらから。
料金は寄進という形で、大人片道200円、小学生以下・片道100円でした。 

今回は歩いて行くので、このまま先へ進みます。

新緑の季節には青もみじが大変美しく癒やされます。

参道を少し進むと魔王の滝があります。

大昔に魔王が降り立ったといわれ、魔王は護法魔王尊のこと。
650万年前に金星から地球に降り立ったといわれています。
魔王という名から、ちょっと怖いイメージがありましたが、怖いというよりは神聖な感じを受けました。

もう少し先へ進むと、由岐神社(ゆきじんじゃ)があります。

由岐神社

由岐神社の入り口でもある拝殿は左右二つに分かれており、その中央に土間通路がある割拝殿という形式で
桃山時代の代表的な建造物として国の重要文化財に指定されているそう。

由岐神社の麓に大きなご神木があります。 写真じゃ分かりづらいかもですが、 とにかく巨大なんです。
樹齢800年の樹高53mの京都市の天然記念物にもなっていて「大杉さん」と呼ばれ親しまれているそう。  
ご神木の大杉さんに一心に願えば、願い事が叶うといわれているそうですよ。 

こちらが本殿です。 本殿と拝殿は豊臣秀頼によって1607年に再建されたもの。 
由岐神社は京都の三大奇祭のひとつ鞍馬の火祭りで有名。
鞍馬の火祭は毎年10月22日に行われる子供や若者が大小の松明を担ぎ町内を練り歩くという一風変わったお祭りです。 
由岐神社の起原は西暦940年に朱雀天皇の詔で御所にお祭りされていた由岐大明神を
王城の北方鎮護のために都の北方にあたる鞍馬に勧請されたことがはじまりとのことです。

参拝もしたので由岐神社を後にします。 どんどん山の上へと進んでいきます。 
途中に大木が倒れている場所があちらこちらにありました。 2018年秋の台風21号で大きな被害を受けたそうです。
樹齢何百年と思われる大木が倒れているのを見るのは大変ショックでした。 

進んだ先にケーブルカーの乗降口との合流地点があります。 
貴船へ山越えをせず、ケーブルカーで鞍馬寺に戻られる方はまたこちらからケーブルカーに乗れますよ。

ここから先へはケーブルカーを利用した方も歩くことになります。

ようやく山頂に到着!  こちらは本殿金堂・金剛床。
本殿金堂前の金剛床は宇宙のエネルギー波動を表す星曼荼羅模様で、 鞍馬山最大のパワースポットです!

金剛床とは本堂の手前にある円の中心で立つことで宇宙のパワーを受けれるとのこと。
この日は数名の方がここに立つための順番待ちをしていて、 手を合わせてお祈りされる方や、
両手を広げて空を見上げる方など様々でした。 私も真ん中に立って、パワーを授かりました。 

本殿に向かって左隣にあるのが、光明心殿(こうみょうしんでん)で護法魔王尊を祀っているそう。

途中にあるのが霊宝殿(鞍馬山博物館)です。 

この先に木の根道といって、道に木の根が張り巡らされている場所があります。 こちらを通るときは足元にはお気をつけくださいね。

こちらは僧正ガ谷 不動堂で不動明王が祀られているそうです。

この地点まで来たら出口の貴船まであと少し!残り約800mほどで貴船です。
次にあるのが奥の院 魔王殿。 650万年前に金星から地球に降り立った護法魔王尊を祀っているとのこと。

しばらく歩き進めていたら下の方から水の音が聞こえてきました! 
ここが鞍馬山の西門で、こちらで鞍馬山から貴船の山越えが終了です。 お疲れ様でした!

 川のせせらぎが心地良い♪  出口を出てすぐの川です。川床もありますよ!
川床(かわどこ)とは料亭で川の上にお座敷があり懐石料理(川床料理)が楽しめる場所です。
床(ゆか)などと呼ばれることもあります。 お値段は張りますけど、きっと良い旅行の思い出になるのではないでしょうか♪
ちなみに川床は5月から9月下旬まで楽しめるとのことです。 お店によって時期が異なりますので事前にご確認くださいね。
水の音とひんやりした空気がとっても気持ち良かったです。 ちなみに、山の上のこの地域は京都の中心部と比べて温度差が2~3度違うこともあり、
自然のクーラーを感じながらの川床は観光客にも人気でこの時期から多くの人が訪れていました。

さて、次は貴船神社へ向かいます。 自然の中を歩くのはとても気持ちが良いですね~!

老舗の川床のお店などが自然に溶け込んでいてとても良い雰囲気。

貴船神社

 下の写真の場所どこかで見覚えありませんか? 京都特集や雑誌などのメディアでよく見かけるこちらの風景は貴船神社の参道。
左右にあるのは春日灯籠で緑と赤のコントラストが美しい! この場所は春、夏は青紅葉、秋には紅葉、冬には雪景色がとっても美しい場所なんです。

貴船川のたもとに建ち、鴨川の源流にある貴船神社(きふねじんじゃ)は 古代から 京都の水源を守る水の神様として信仰を集めているそう。
こちらが本宮。 元々、社殿は現在の奥宮にあったそうですが、 貴船川の氾濫で流失して1055年に現在の場所へ移転したとのこと。

貴船神社の創建の年代は不明とのことですが、社伝によると神武天皇の皇母、
玉依姫(たまよりひめ)が 水源を求めて淀川、鴨川、貴船川をさかのぼって
当地に祠を造ったのがはじまりといわれているそうです。
また、貴船神社は絵馬発祥の社ともいわれているんですよ!

こちらでは素敵な景色を眺めながら休憩ができます♪ 青紅葉がとっても美しかったです。

次は貴船神社の奥宮(おくのみや)へ行ってみましょう!

奥宮はかつて貴船神社の社殿があった場所。
古くから船乗りの人たちにも「船玉神」(航海の安全を守護する神)として信仰されているそうです。

続いて最後に訪れたのが貴船神社の結社(ゆいのやしろ)。

平安時代の歌人の和泉式部が夫の心変わりに思い悩み貴船神社を参拝し、
名歌を捧げて祈り願い 夫婦仲を取り戻したという話が有名で、 縁結びの御利益で人気の神社なんです。
ゆっくりと大自然を楽しみながら貴船駅へと向かいます。

鞍馬山から貴船への山越えハイキング、貴船神社の参拝と見どころ満載で 朝から出発したので全部見終えても午前11時前でした。

長々とご案内しましたが、鞍馬山から貴船へのハイキングコースいかがでしたでしょうか?
牛若丸の修行していた鞍馬山や縁結びで有名な貴船神社は自然に囲まれ四季折々の 自然を楽しむことができるおすすめのスポットです!
皆さまも是非京都へお越しの際には足を運んでみてはいかがでしょうか♪
ハイキングされる方は、熱中症予防のため水分補給はしっかり摂ってくださいね。
また、山越えの途中自動販売機やお店などが無いのでご注意ください。
それでは、鞍馬山・貴船をまとめます。

Q: 鞍馬・貴船へのアクセスのおすすめは?
→京阪電車と叡山電車の乗り継ぎが便利です。

Q:おすすめの時期は?
→初夏の季節が寒すぎずハイキングに適した気候なのでおすすめです。また青紅葉もとても綺麗です。

Q:食事をする場所はある?
→貴船での夏の風物詩、川床(かわどこ)は京都ならでは。良い旅行の記念になると思いますよ。

※情報:2019年5月 最終更新月:2020年5月 情報は変更されている場合がありますので、
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