大原コース

Ohara Kyoto

京都の洛北エリアにある京都大原三千院が有名。 「京都~大原~三千院♪」の名曲女ひとりの歌詞の一部で知られ、
京都の中心部からバスで約1時間ほどの距離にあります。 有名な観光地は世界中から訪れる観光客で溢れ、
なかなか静かに観光することができないのですが、 大原は静かな落ち着いた場所を観光したいという方にはおすすめの場所です。
それでは京都の山里、大原へ出発しましょう! 大原への行き方ですが、乗り換えなしで行くには京都駅からバスに乗ります。

【京都駅バス乗り場 乗り換え無し】

京都バスの17系統 乗車(所要時間:約1時間)

【乗り換えが必要ですが、電車とバスで行く方法もあります】
地下鉄 国際会館→京都バス 19系統(※地下鉄・バス一日・二日券使用不可)

京阪電車 出町柳駅前→京都バス 16系統、17系統
※ 中には地下鉄・バス一日・二日券使用不可の系統もありますので、ご注意くださいね。

大原行のバスの車窓からの眺めはどんどん山を登って行き 自然の中に入っていく感じがして、乗車時間が長くても楽しめました。

大原のバス停に到着!

朝の8時頃に到着したので、空気も美味しく、涼しく、清々しくて最高の朝です。 体の中からすっきりする感じがしました!
大原バス停から三千院まで徒歩で約10分ほどで着きますが、 今回は先に宝泉院から行こうと思います。

祝日の朝の8時ということもあり、朝早くから多くの人が訪れていました。

宝泉院は三千院と同じ方向の三千院を越えた奥にあります。
午前9時から開くので早めに行って待とうと思ったら、もうすでに数名の方々が並んでいらっしゃいました。

宝泉院

シャッターチャンスを狙いに来ている本格的なカメラを持っている方もちらほら。

その中に私もカメラを持って並びます(笑) この日の大原は鳥写真の愛好家の方や、写真撮影をしに来られている方が多い印象でした。

拝観料は大人800円、中高生700円、小学生600円(お茶、お茶菓子付)

宝泉院(ほうせんいん)は、勝林院の僧坊(お坊さんの宿舎)として創建された寺院。

こちらの五葉の松はなんと樹齢700年! 京都市の天然記念物に指定され、近江富士を象ったとされているそう。
このような眺めは、柱と柱の空間を額に見たてて鑑賞する額縁庭園と言うそうです。

素晴らしい庭園を眺めながら、お茶とお茶菓子をいただきます。

お抹茶は普段なかなか飲む機会がないですが、静かに庭園を眺めながらお茶を楽しむのは良いですね~。

また、こちらの宝泉院には、血天井というのがあります。
徳川の忠臣、鳥居元忠以下数百名が豊臣の大軍と戦い伏見城の中で自刃し、 その武将達の供養のために
自刃した場所の血痕の残る床板を宝泉院などお寺の 天井にして祀っているそう。
宝泉院以外にも血天井があるお寺は京都に数軒あります。

私はよく見なかったのですが、よく見るとちょっと怖いと感じるかも…。

宝泉院を後にし、次はすぐ近くの実光院へ行ってみましょう! 途中にあるのが勝林院

勝林院

実光院(じっこういん)に到着!

実光院

入り口には鐘が置いてあり「拝観の方は鐘を叩いてしばらくお待ちください」と書いてあります。

叩こうと思ったら・・・中から受付の方が出て来てくださり、 私が叩きたそうにしていたのが伝わったのかな・・・
「どうぞ鳴らしてください」とのご厚意に甘えて鳴らさせてもらいました♪

実行院は勝林院の子院で僧房のひとつ。
拝観料(抹茶・お茶菓子付) 大人700円(大学生、中高生) 子供:300円 私が行っ時は拝観料はお抹茶と茶菓子は別料金でした。

四季折々の山野草が植えられていて、池泉鑑賞式の「契心園」。
室内からお茶をいただきながら庭園を眺めたり、回遊式庭園なので歩いて鑑賞することもできるんです♪

せっかくなので、庭園を歩いてみましょう!  素晴らしいお庭です。
日本庭園の素晴らしさや、京都らしさを感じられるそんなお庭でした。

珍しい種類の桜、不断桜がちらほら咲いていました。

下の写真よく見るとお庭の手入れをされている方がいらっしゃいます。
こまめに手入れするからこそこのお庭の景観を維持できるんでしょうね。
素敵なお庭を眺めながら、こちらでもお茶をいただきます。
先ほどの宝泉院からそれほど時間が経ってないですが、お抹茶をいただきます。

静かにお茶を楽しみ、素敵な庭園を見て心を洗われるような感じがしました。
また、実行院には不断桜(ふだんざくら)という 初秋から翌年の春にかけて花を咲かせる珍しい品種があるそうです。
その時期に行かれた方は、ぜひ見てみてくださいね。

次は、いよいよ三千院へ!

三千院

4月後半でしたが、遅咲きの桜がまだ咲いていました。

拝観料 一般:700円 中高生:400円 小学生:150円

三千院(さんぜんいん)は青蓮院門跡や曼殊院門跡などとともに天台宗の五門跡のひとつに数えられる寺院。
客殿からは池泉鑑賞式庭園の「聚碧園・有清園」を楽しめます。
この日は、宝泉院、実光院から、三千院と3つの庭園を見ましたが、 すべてのお庭一つ一つ全然違っていて見て感じることなども違いました。
無心になってお庭を眺めていましたが、ほっと落ち着けるような、そんな心地良さを感じるひと時でした♪ 時には美しい自然を眺めるのは良いことですね。

三千院は四季折々の自然も楽しむことができるんです。
春にはシャクナゲ、つつじ、紫陽花、秋は紅葉、冬には雪化粧。 それでは広いお庭を見に行きましょう♪
ちょうどこの時期は紫陽花の時期。満開で美しかったです。
それから、三千院といえば、かわいいお地蔵さんわらべ地蔵があることでも有名なんです!

とってもかわいいお地蔵さん♪  あちらこちらにあるんですよ。 やさしい表情してますね~。

庭園の中を歩いていると、おぜんざいを無料で配られていたのでいただきました♪
あっさりとしたおぜんざいで、美味しかったです!ごちそうさまでした!
三千院を後にし、次は三千院のすぐそばにある来迎院へ行ってみます。

来迎院

拝観料:400円(※5月1日〜30日、11月1日〜30日は宝物展につき大人500円とのこと)

先ほどまでの三千院の賑わいとは打って変わり、とても静かで拝観者は私以外に2~3名ほどでした。

来迎院(らいごういん)は「魚山流声明」の発祥の地。
魚山流声明とはお経に音曲をつけて唱える声明で、良忍上人が天台声明魚山流としてまとめたものとのこと。

とても静かな山里の古刹という感じの寺院でした。
かつて大原は、貴族や修行者の隠遁の地としても有名です。
日本の歌人 鴨長明も大原で閑居生活を送ったといわれています。
この静寂さが、世俗を逃れて心静かに暮らしたい人に好まれる場所なのかなと思いました。
自然に囲まれた田舎暮らし、私もちょっと憧れます。 それでは、来迎院を後にします。
一度元来た道を戻り、大原のバス停まで戻り今度は逆の方面にある寂光院へ向かいます。
三千院のあたりから徒歩で30~40分ほど。 また、大原は柴漬けの発祥の地でもあるんです。
三千院の近くに柴漬けを販売しているお店などあるので、お土産にも良いですね!
この先お店がほとんど無いので、お土産探しする方はこのあたりがおすすめです。

来た時のバス停の反対側へ。

懐かしさを感じる田園風景を歩いていきます♪ この時期は菜の花が沢山植えられていました。

歩くこと30分ほどで寂光院に到着!

寂光院

拝観料 大人:600円 高校生:600円 中学生:350円 小学生:100円

寂光院(じゃっこういん)は尼寺で、創設は聖徳太子と伝えられています。
平清盛の娘の建礼門院徳子が平家が滅亡後に隠棲した寺院とのこと。

平家物語ゆかりの庭園は、回遊式四方正面の庭。 とても美しい庭園で、秋には紅葉が素晴らしいとのことですよ♪

さて、あとはまた大原バス停へと戻り、帰るとします! 京都の山里大原は一日自然の中を歩くので、とても爽快でした。
もっと詳しく大原の寺院などについて書こうと思いましたが、大原は歴史がとても深く
仏教についての歴史など調べれば調べるほど難しく、というか難しすぎるため(汗)
私の見て感じたことなどをメインに書きました。 大原は春と秋に大原女祭りというのが開かれ、
大原女姿(レンタルができるとのこと)や紫蘇の苗植えなどを体験できるそうです。楽しそうですね♪
皆さまも、京都へお越しの際には大原まで足をのばしてみませんか?

それでは京都大原についてまとめます。

Q: 大原三千院までのおすすめの行き方は?
→ 京都駅から京都バスで乗り換え無し。所要時間は約1時間ほど。

Q:おすすめのお土産は?
→ 大原の発祥の柴漬けがおすすめ!

Q: 静かに観光できる?
→ 平日の朝からがおすすめです。

今回歩いたルート地図をグーグルマップで作成しました。