京都の竹林といえば、嵐山の「竹林の小径」が有名ですがいつ行っても人がいっぱいで
雑誌とかに出てくるような、なかなか幻想的な竹林の写真を撮ることができないのです・・・。
でも実は、あまり知られていない竹林があるんですよ!
場所は京都市の南部、京都府向日市にある「竹の径」。
行き方はJR京都線「向日駅」下車→徒歩だと約35分~40分、バスで約8分
私はJR向日駅あたりから歩いて向かいましたが、結構な距離がありましたね~。
観光地ではなく住宅街の道などを歩いて向かうため、歩いてる時間が長く感じました(汗)
バスが出ているので、バスを利用するのがおすすめです。
こちらが竹の径の入り口です。
有名な観光地ではないため人が少ないというのは知っていましたが、この日は少ないというよりも歩行者は私以外ゼロでした。
観光の道ではないので、車も通るのですが見かけたのは2~3台。
昼間だからいいけど、夜は怖いと思います(汗)
街灯もないので防犯のため夜に行くのはやめた方が良さそうです。
入り口から少し中へ入るともうそこは竹林一色!
竹林の道は約1.8km続きます。
ほぼ貸し切り状態の竹林で、写真家の方や竹好きの方にとってもおすすめです♪
車も通る道なので写真撮るのに夢中になりすぎると危ないのでお気をつけくださいね!
竹の径をしばらく道なりに進むと、洛西竹林公園という公園が。
入場料無料で自由に出入りできる公園なので、ちょっと散策。
真ん中ぐらいに竹の資料館がありました。
竹の資料館も入場無料でした。
中には私以外に2名ほど拝観されている方がいらっしゃいましたが、こちらもほぼ貸し切り状態!
竹の資料館は入り口の反対側から外に出られます。
まるでリゾートホテルから見るような素敵な景観に癒されます。
園内で飲食は禁止とのことなのでご注意くださいね。
とても管理の行き届いた美しいお庭のような公園があったのにはちょっとびっくりでした。
資料館のスタッフの方が、竹についてご親切に説明してくださいました。
ちょうど、私が行ったのは2019年の5月下旬だったのですが、120年に一度しか咲かないという竹の花を
見ることができると教えてもらいさっそく向かうと・・・
あ、その前に・・・竹の花が咲くと不吉な出来事の前兆ともいわれているらしく、その時は全く気にしていませんでしたが、
その後今年2020年の新型コロナウィルスの流行など思い返せば・・・とちょっと思ってしまいました。
その竹の花というのがこちら。
わかりづらいと思いますが、稲穂のような感じのものです。
余談にはなりますが、竹はすべての種類ではなく一部の種類で花が咲いた後は枯れてしまうそうです。
120年もの寿命の最後に花を咲かせて枯れちゃうとははかないですね。
中で植物のお手入れされているスタッフの方が何名もいらっしゃいました。やはり植物は手をかけるほど美しくなるんですね~。
こんな感じの細い竹林もあったり、とっても楽しめます! 例えるなら竹の植物園のような感じのところですね。
本当に様々な竹があって、竹の品種も表示されているので竹に興味のある方は楽しめると思いますよ!
私は竹が好きなのでとっても楽しめました♪
石仏と看板があるので進んでみると・・・。
開けた場所に多くの石仏が!
見たところ相当大昔の石仏のような? 何だろう・・・??と思い説明書きを読んだところ、
これらの石造は地下鉄烏丸線の建設の前に事前発掘調査をした際に旧二条城跡から出土されたものだそうです。
石垣の石材に使用されていたもので旧二条城は1569年に織田信長が室町幕府15代将軍の足利義明のために造り、
場所は烏丸丸太町交差点の北側にあり、発掘された石垣には自然石、石仏、供養碑、五輪塔、礎石、建材が
使用されていたそうですよ。
昭和58年6月1日にこれらの石造物は京都市有形文化財に指定とのことです。
織田信長の時代の石仏がこちらで見られるとは意外でした。
この石仏を見に来るだけでも一見の価値ありですよ!
奥に見える建物が竹の資料館です。
竹の資料館とっても良かったです!
人が全然いない静かな雰囲気と竹林の緑が目にとっても優しく、旧二条城の発掘物まで見られるという
隠れた穴場スポットと思います。
また竹林を歩きながらゆっくり戻ります。
向日市の竹の径へは正直なところ交通の便が良くないのと、観光地ではなく竹の径以外に楽しめるスポットというのがないので
ちょっと行きづらい場所ではありますが、写真家の方、有名どころの観光地に行きつくした方や竹好き、
竹マニア(いるかな?)の方、自然が好きな方にはおすすめの穴場スポットです♪