今月11月の初めに建仁寺へ行ってきました。
建仁寺は京都市東山区、舞妓さんが行き交う祇園の花見小路の奥にあります。
朝の拝観時間の前からゆっくり散歩がてら歩いて向かいました。空いていてスムーズに到着。
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建仁寺は京都最古の禅寺で、鎌倉時代の建仁2年(1202年)に創建され寺名は当時の年号からつけられているそうです。
拝観時間の午前10時までまだ時間があったので、ゆっくりと境内を歩くことにしました。
11月上旬ということもあり紅葉にはまだまだ遠い感じでしたが緑が生き生きとしていて
どこを見ても絵になる素敵な境内でした。
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祇園の繁華街の中にあるお寺ですが、境内はとても広くゆったりとした雰囲気です。
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境内は広く蓮の池もあり夏にはきっと蓮が見られることと思います。
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話は変わりますが、京都の神社仏閣巡りをしていて時々ふと思うのですが、
アジアのとある国などではお寺の隣に超高層ビルというのも普通にある光景ですが
京都は建物の高さ制限があるので超高層ビルが少なく、
現在では最大31mまでに制限されているので景観が良いのも京都の好きなところの一つなんですよね。
ですが、最近のニュースで見聞きしましたが京都市で建物の高さ制限緩和案が出ているそうです。
この先続々と高層ビルが立ち並び京都の良さが失われないかが心配になります。
京都新聞記事リンク:京都のマンションやオフィス「高さ制限」緩和へ…
拝観時間の10分前になったので入口へ向かったらすでに20人ぐらいの人達が並んでいました。
一番乗りではなかったですが、開館してすぐでしたので人が混雑していなくて良かったです。
タクシーで拝観時間前に来る方もいて大人気の様子です。
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拝観料は大人600円、中高生300円、小学生200円でした。
一般的に拝観で写真撮影が禁止が多いですが、こちらの建仁寺は珍しく商用利用以外であれば写真OKとのことです。
注意事項等は直接ご確認ください。
こちらは○△□乃庭です。
○△□乃庭には意味があり、三つの図形は宇宙の根源的形態を示していて
禅宗の四大思想(地 水 火 風)を地(□)、水(〇)、火(△)で象徴したものだそうです。
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こちらは国宝の風神雷神図(雷神)の屏風絵です。現在は京都国立博物館に寄贈されていて
建仁寺に展示されているものは高精細複製作品とのことです。
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方丈前庭は大雄苑と命名されおり、枯山水の庭園を見渡せます。
よく手入れされている松の木は立派で巨大な盆栽のようです。
縁側から落ち着いて庭園を心静かに鑑賞すると、とてもリラックスできました。
仕事で忙しい毎日を過ごしていると、時々美しいものを見たり静かなところに行きたくなります。
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遠くで写真撮影の人が順番待ちしていたので、何かと思ったら大雄苑が見える粋な小窓がありました。
インスタ映えするポイントですよ!
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どこから見ても美しい大雄苑。
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次は天井画の【双龍図】で有名な法堂へ向かいます。
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こちらが、天井画【双龍図】です。薄暗い館内に迫力のある龍の絵は素晴らしいものでした。
双龍図は2002年に創建800年を記念して、小泉淳作画伯作筆で描かれていたそうです。
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こちらのお庭は潮音庭(ちょうおんてい)です。ちょうど当日はお庭のお手入れをされている途中のようでしたが、
生き生きとした緑が本当に美しかったです。
11月の初めでしたので、紅葉にはまだ早かったですが、今頃は紅葉が色づいているのではないかと思います。
座ってお庭を鑑賞できるところもあり、ほっと一息座ってお庭を眺めました。
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方丈の納骨堂のところですが、少し紅葉が色づいていました。
こちらで写真を撮っていると、警備員の方が「このボタンを押すと水流れますよ~」と親切に手水舎のお水をボタンを押して流してくれました。
一般的に神社仏閣では撮影がNGのところも多く、撮影に協力してくださるお寺は初めてです。とても良心的に感じました。
写真が趣味の方には建仁寺はおすすめですよ。
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桃山時代に描かれた方丈襖絵が展示されていました。栄西禅師800年大遠諱記念事業の一環で、
京都文化協会・キャノン株式会社の協力により高精細複製したものだそうです。
こちらのモダンな襖絵は染色画家の鳥羽美花氏により描かれたものだそうです。
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一回りして、最後に庭園を眺めて帰ることに。
帰る頃はそれほど時間が経っていませんでしたが続々と入場する人達の列ができていました。
祇園という繁華街の中にありアクセス抜群、午前中はとても静かですので落ち着いて見て回ることができてお勧めです。
素敵な庭園に癒されますよ。
情報&写真撮影日:2020年11月4日
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